ボードゲーム用語大全

【ボードゲーム用語大全】Vol.2 エリアマジョリティ

投稿日:

先日、ヤマズゲームスアートワーク担当「蛙(かわず)」がゲームマーケット2016秋のカタログを見ていた時、

「このゲームめっちゃ気になるんやけど、エリアマジョリティってなんや?」

と聞いてきた。

そのゲームは、ちょうど私も気になっていたゲームだったので、これは蛙に買わせて私は甘い蜜を吸おうと考えた。

ということで、今回はエリアマジョリティを取り上げる。

ちなみにボードゲームの用語というものはどこかの辞書で定義されているわけではなく、プレイヤー間の共通認識から成り立つ造語である。)

エリアマジョリティとは

ボードゲームのシステムを表す用語の一つだ。

その名の通り、エリア毎にマジョリティ=多数者となることを目指すゲームだ。

ざっくりいうと

数は力だ、力は得点だゲーム

だ。

細かく説明すると、下記のようになる。

  1. 全プレイヤーに共通の場があり、それがいくつかのエリアに分かれている。アメリカ大統領選の時によくテレビで流れる州(エリア)ごとに分かれたアメリカ地図のような感じだ。
  2. プレイヤー毎に複数のコマ(カード)を持っている。このコマが候補者(プレイヤー)たちの影響力といったところだ。
  3. 各エリアにコマを置いていく。これでその州(エリア)への影響力が増したことになる。
  4. 一定のタイミング(規定ラウンドやゲーム終了時)で得点計算。途中は関係ない。重要なのは選挙当日(得点計算時)にどれだけの影響力(コマ)があるかということだ。
  5. 得点計算方法はエリア毎により多くのコマを置いているものが多くの得点を獲得する。その州(エリア)でより多くの影響力(コマ)があるほど、投票数(得点)も多い。まさに選挙の縮図のようなシステムだ。

このようなシステムをボードゲーマーたちはエリアマジョリティとよんでいる。

実際のゲームでみていこう

大統領選にたとえられてもいまいちわからんとなりそうなので、実際のゲームを用いて具体的に説明していく。

今回参考にするゲームは「エリアマジョリティ」の権化とも言える「エルグランデ」というゲームだ。(細かなルールの説明は省略する)

.このゲームにおける全プレイヤー共通の場というのはこのマップになる。

これらの領土(エリア)をこれから奪い合っていく。

写真 2016-11-22 17 02 06

.プレイヤーごとに写真のようなコマを持つ。色はプレイヤーごとに違うものだ。

このゲームでは騎士を表しているらしい。

コマの数はゲームによって大きく異なる。

写真 2016-11-22 17 06 36

.各プレイヤーが順番にコマを置いていく。コマの置き方もゲームによって大幅に異なる。

このゲームではコマを置ける数、コマを置ける場所が各ラウンドで変わる。

置ける数はプレイヤーが選択したアクションカードに記載されている数。この場合、4つだ。

置ける場所は王のコマ(写真のこけし)が置かれているエリアに隣接したエリア。この場合、Galicien,Altkastilien,Aragonの3箇所だ。

写真 2016-11-22 17 16 11

.このゲームでは3、6、9ラウンド終了後の3回得点計算のタイミングがある。

このタイミングに合わせてプレイヤーは各エリアで自分がトップを取ろうと頑張るわけだ。

写真 2016-11-22 17 10 48

.計算方法は各エリアごと計算していく。そのエリアにより多くのコマを置いているプレイヤーがより高い点数を獲得するというものだ。

写真のエリアでは黄色が4つ、青が3つ、赤が2つ、緑が1つと置かれている。

この場合、黄色=5点、青=3点、赤=1点、緑=0点という具合だ。

写真 2016-11-22 17 11 46

まとめ

エリアマジョリティについてお分かり頂けただろうか。

エリアマジョリティとは、

  • 全プレイヤーに幾つかのエリアに分かれた共通の場があり、
  • そこにコマ(カード)を置いていき、
  • エリアごとにより多くのコマを置いているプレイヤーが高得点を得る

というシステムのゲームのことだ。

これでカタログなどに、「システムはエリアマジョリティを採用」と書いてあったら「ほほう、数は力だ、力は得点だゲームね」と思っていただければ問題ないだろう。

ちなみに

今回書いたエリアマジョリティは基本的なもので、今回の要素を満たさない場合もある。

例えば、このサイトでも紹介した「ビブリオス」はエリアマジョリティのような側面があるゲームだ。

しかし、プレイヤーごとに複数のコマ(カード)を持っていないし、それらを共通の場に置いていくこともしない。

ただ各色のカードを多く集めたプレイヤーが得点をもらえるという点でエリアマジョリティと言える。

このように「エリアマジョリティ」と言っても一概に上記の要素がすべて入っているわけではないことを念頭においていただきたい。

yasuyuki yamagishi
ゲームシステム担当。 ヤマズゲームスの兄の方。

-ボードゲーム用語大全
-, ,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

写真 2016-11-20 23 39 53

【ボードゲーム用語大全】Vol.1 ワーカープレイスメント

この記事ではボードゲームの用語をみていこうと思う。 実際にボードゲームのイベントなどで、上記のような用語を交えて説明されてさっぱりわからなかった、という経験をお持ちのかたも多いのではないだろうか。 か …