ボードゲーム用語大全

【ボードゲーム用語大全】Vol.1 ワーカープレイスメント

投稿日:2016年11月20日 更新日:

この記事ではボードゲームの用語をみていこうと思う。

実際にボードゲームのイベントなどで、上記のような用語を交えて説明されてさっぱりわからなかった、という経験をお持ちのかたも多いのではないだろうか。

かくいうヤマズゲームスのアートワーク担当蛙もその一人である。

そしてそんな蛙から「ワーカープレイスメントってなんじゃい」と聞かれたのがこの記事を書くきっかけとなったわけだ。

それでは第1弾「ワーカープレイスメント」編のはじまり、はじまり、、、

(※ちなみにボードゲームの用語というものはどこかの辞書で定義されているわけではなく、プレイヤー間の共通認識から成り立つ造語である。)

ワーカープレイスメントとは

ボードゲームの”システム”を表す用語の一つだ。

その名の通り、ワーカー=働く人プレイスメント=配置するゲームだ。

ざっくりいうと

駒達に指示を出すだけの簡単なお仕事ゲーム

だ。

細かく説明すると、下記のようになる。

  1. 各プレイヤーがそれぞれワーカーと呼ばれるコマやカードなどを持っている。こいつらに指示を出していくわけだ。
  2. ワーカー(コマやカード)を所定の位置に配置することで、その効果を得る。大抵のゲームではこれがワーカー(コマやカード)に仕事をさせているということになっている。
  3. 一つのワーカー(コマやカード)が置かれた場所に、追加でワーカーを置いたり、他プレイヤーがワーカーを置くことはできないので、早い者勝ちとなる。誰かがその仕事をやっていたら後乗りして手柄を横取りするのは禁止ということだ。
  4. ワーカー数=アクション数となるので、アクション数は限られている。これがどこにいつ置くかというジレンマを生み出している。そう社員(ワーカー)は無限にいるわけではない。仕事のリソースには限度があるのだ。まるで会社の経営陣の悩みを疑似体験できるかのようなジレンマだ。
  5. ワーカーたちは所定の位置の効果を得たら戻ってきて、再度使用できる。一度働いたくらいでは休みはもらえない。これは現実でもゲームでもワーカーという者の宿命だ。

このようなシステムをボードゲーマーたちはワーカープレイスメントと言っている。

実際のゲームでみていこう

上の説明だけでは抽象的すぎて結局何を言っているかわからんとなりそうなので、具体的に何かのゲームを例にとって見ていこう。

今回参考にするゲームは「大量の遺産をより早く使い切った方が勝ち」という一風変わった「おかしな遺言」というゲームで見ていく。(細かなルールの説明は省略する)

1.このゲームではこれらのシルクハットがワーカーとなる。使用人コマというらしい。

こいつらを働かせることで、早くお金を使い切ることを目指す。

写真 2016-11-20 22 33 14

2.ワーカーたちを働かせるには、所定の位置にワーカーを置く。

写真の場合だと、ここに置くことで、「2ポンドを支払う」という効果が得られる。

写真 2016-11-20 22 35 07

3.他のプレイヤーや自分のワーカーを再度ここに置くことはできない。

この効果を使えるのは早い者勝ちで1ワーカーだけなのだ。

写真 2016-11-20 22 35 41

4.このゲームではワーカー数が2つ(1つしか使えない時もある)。つまり最大2アクション行えるということになる。

あっちにも置きたいし、こっちにも置きたい。しかし行えるのはワーカーがある分のみなのだ。

写真 2016-11-20 22 36 58

5.ワーカーが戻ってくるのは、このゲームではラウンド終了時となっている。

ワーカーが戻ってくるタイミングはゲームによって大幅に異なるため、一概には言えない。

しかし、ワーカーは戻ってくるという点では多くのゲームで一致している。

写真 2016-11-20 22 37 49

まとめ

ワーカープレイスメントについてお分かり頂けただろうか。

ワーカープレイスメントとは、

  • ワーカーと呼ばれるコマやカードを所定の位置に配置することで、その効果を得る。
  • そしてそのワーカーの数には限りがあり、ワーカーを置くのは早い者勝ち。
  • 効果を得たワーカーは手元に戻ってくる

というシステムのゲームのことだ。

これでイベントなどで、「このゲームのシステムはワーカープレイスメントを基本として、にょろにょろ」と言われたら「はは~ん、駒達に指示を出すだけの簡単なお仕事ゲームね。」と理解してもらえれば問題ないだろう。

P.S 蛙からのお便り

上の説明をヤマズゲームスアートワーク担当蛙に見せたところ

「じゃあカタンは駒(開拓地)を置いて、そこから資源得られるからワーカープレイスメントやな」

と言われたが、カタンはワーカープレイスメントではない。

これらの質問には別の記事で答えていこうと思う。

yasuyuki yamagishi
ゲームシステム担当。 ヤマズゲームスの兄の方。

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