コラム

ゲームとパンク

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パンクと言っても音楽のことではない。タイヤのことである。

今日はパンク修理の方法を教えてもらった。

原付にしても自転車にしても案外簡単で100円ショップで手にはいるパッチというのを当てるだけで済んでしまうのだ。

言わば継接ぎである。

簡単なものだと感心した一方でゲームのパンク修理はこうはいかない。

 

試遊前のゲームというのはひらめいた段階では傑作と感じるものであり、空気の抜け穴など全く見えない。

それがいざ遊んでみると穴ぼこだらけということはよくある。

ではこの穴をふさぐパッチはどこにあるのかということだが、ゲームはタイヤと違って一つ一つの形がそれぞれ違う。

そのためパッチは全て同じ形で当てはめるわけにはいかない。

それでもやはり当てはまるパッチを探す時は既存のゲームの中から探すしかないだろう。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
ジェームス・W・ヤング

と「アイディアのつくり方」という本でも書かれているように、自分のゲームの穴をふさいでくれるパッチは、既存のゲームの中のどこかにあるはずなのだ。

 

手札を推理する読み合いのゲームで、

「相手の手札情報が少なすぎて相手の手を推理できない」

こんな時はプレイヤーが自分のみ知っている情報が存在するゲームを参考にしてみるしかない。
こんな時のパッチにはこんなものが思い浮かぶ。

 

・手札を一定の規則によって並べ内1枚をオープンにする(左から右に数字順など)
・競りをさせることで、手の強さを測る
・カードの裏に表の情報の一部が載っている(数字はわからないがスートが裏からわかるなど)
・カード構成を全プレイヤーが把握できるように、カード全体の枚数を減らす

 

これらを自分のゲームの穴に合うよう当てがうのである。

しかし本当の問題は穴が空いていることではなく、面白くないことだ。

そして、穴を塞いだからといって面白いかどうかは別問題というのがゲーム作りの難しいところでもあるように思う。

そんなことを考えながら今日もせっせと穴をふさぐ。

 

 

yasuyuki yamagishi
ゲームシステム担当。 ヤマズゲームスの兄の方。

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